ラベル Books の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル Books の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2026年3月8日日曜日

仁藤夢乃ほか『Colabo攻撃 暴走するネット社会とミソジニー』

3月8日は国際女性デーということで、地平社から1月に出版された『Colabo攻撃 暴走するネット社会とミソジニー』を読みました。

Colaboはさまざまな困難を抱える若年女性を支援する団体で、東京都を拠点としていますが被災地支援など全国的な活動も行っています。数年前には「会計不正がある」などのデマを流されて激しい攻撃に遭い、その一部は今も続いています。本書ではその攻撃が誰によってどのように始まったか、などの経緯が記されています。

著者名として6人の名前がありますが、大半のパートはColabo代表である仁藤氏が書いています。仁藤氏が単独で書いたのがI章とIII章で、これだけで全体の3分の2くらいになります。個人的にはIII章がたいへん興味深く、また衝撃でもありました。

2025年7月19日土曜日

『宗教右派とフェミニズム』

『宗教右派とフェミニズム』を読んだので、その感想です。前回話題にしたYouTubeチャンネル「ポリタスTV」の動画を書籍化(大幅加筆あり)したという本。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

宗教右派とフェミニズム [ ポリタスTV ]
価格:1,980円(税込、送料無料) (2025/7/15時点)


『宗教右派とフェミニズム』(Amazon)

2024年9月30日月曜日

自民党と立憲民主党

代表選挙と総裁選挙が終わりましたね。もうすぐ新しい内閣が発足し、即解散となりそうな情勢です(9月30日現在)。3年前の第1次岸田内閣もあっという間でしたが、第1次石破内閣はそれよりさらに短くなるようです(総選挙の後は第2次内閣になるので)。【追記】…と思っていたら、第1次石破内閣の方が4日長くなりました。

さて、そういうわけで最近読んで面白かった政治の本をご紹介します。まずは23日に新代表が決まった立憲民主党の方から。

出版されたのは昨年ですがようやく読めました。この1年の間にもいろいろありましたが、これからは、さらにいろいろありますね。

2024年4月15日月曜日

『アンネの日記』が最もよく売れた国は?

前々回の記事では、林 志弦著『犠牲者意識ナショナリズム』について簡単な感想を書きましたが、その中で「『アンネの日記』に関する記述については、そうかな?と首をかしげる所」があると

というわけで今回は、『犠牲者意識ナショナリズム』の中で気になった『アンネの日記』に関する記述についてツッコミを入れていきたいと思います。

アムステルダムの運河

気になった記述とは、以下のようなものです。

『アンネの日記』が最もよく売れた国が日本だというのは少し意外だ。1952年に初めて日本語版が出て以降、20世紀末までに400万部が売れた。少なくとも4種類の漫画版の販売部数と3種類のアニメ版を見た観客数まで足せば、日記に触れた日本人の数はもっと多くなる。
(第4章「国民化」の「東アジアの記憶とホロコーストの国民化」)

2024年4月8日月曜日

『変な家』『変な絵』

アンネ・フランク問題の続きを書こうと思っていましたが、ちょうど映画が公開中なので(観てないけど)気分を変えてこちらの感想を書いておこうと思います。映画は何か怖いらしいです。


変な家 [ 雨穴 ](楽天ブックス)
変な家(Amazon)


変な絵 [ 雨穴 ](楽天ブックス)
変な絵(Amazon)

『変な家』の方は、だいぶ前に読みました。読了が2022年12月なのでもう1年半近く前になるのか~。たしか映画化が決まって話題になった頃で、シリーズ第2弾の『変な絵』と一緒に、書店で平積みになっていました。

「間取りミステリ」という斬新なアイデアに興味があり『変な家』の方をまず読んでみたわけですが……。この後ちょっとネタバレがあるかもしれません。あまり具体的なことは書かないつもりですが、何も知りたくないという方はご注意ください。

2024年4月1日月曜日

『犠牲者意識ナショナリズム』

背景画像をパレスチナカラーのスイカに変更しました。ウクライナカラーの小麦畑と交替で使おうと思います。

さて今回は、昨年読んだ中で、最も印象深かった本です。質量ともにボリュームがありすぎて、ひととおり読むだけでヘトヘトになりました。


『犠牲者意識ナショナリズム 国境を超える「記憶」の戦争』林 志弦(楽天)
『犠牲者意識ナショナリズム 国境を超える「記憶」の戦争』林 志弦(Amazon)

タイトルから何となく「日本人は戦争の被害ばかりを主張して加害に向き合っておらん!」と叱られる本なのかなと思っていました。しかし読んでみると、韓国とポーランドに辛辣。え、そこまで言っちゃって良いんですか……と不安になるほどの記述も。

2024年3月4日月曜日

読んでから見るか、見てから読むか

……というキャッチコピーをご存じの方は同世代(またはそれ以上)ですね。昭和の時代に流行った角川映画の宣伝文句です。

小説や漫画を原作にして映像作品が作成されることはよくありますが、原作を先に読みますか?それとも(映画などの)映像を先に見ますか?

私はどちらかというと「読んでから見る」派です。「ハンガー・ゲーム」シリーズや「ソロモンの偽証」なども先に原作を読んでから映画を見ました。その方が作品世界の設定がわかっていて物語に入り込みやすい気がします。

もちろん毎回読むわけではなくて……「ロード・オブ・ザ・リング」は、映画は見たものの原作をまだ(最後まで)読めてません。「ホビット」の方は(ずいぶん昔に)読んだのですけど。

最近、漫画「セクシー田中さん」のドラマ化をめぐるトラブルがあり、原作者の芦原妃名子さんが亡くなったというニュースを聞いて、原作付き映像作品についてちょっと考えてしまいました。

といっても私はこの作品、ドラマも原作もまったく知らないので作品についての言及はありません。以降は私の好きな海外ドラマ(主に英米)についての話になります。

2024年2月26日月曜日

時間管理・タスク管理のお勧め本

前回は現在使っている手帳をご紹介しました。今までに比べて手作り部分が多くなっているのですが、今回はその考え方の基になった本をいくつかご紹介しようと思います。

まず前回、バレットジャーナルの手法を一部取り入れていると書いたのでバレットジャーナルについて。まずはやはりご本家ですよね。


  ■ バレットジャーナル 人生を変えるノート術 (Amazon)

今年からAmazonのリンクでは書影を付けられなくなったので、楽天ブックスのリンクを追加しました。Amazonはテキストリンクのみ載せています。

考案者キャロルさんの著作だけあって、単にハウツーを並べただけではなく、ノート術を徐々に形成していった経緯も詳しく書かれていて読みごたえがありました。ただしキャロルさんの人生観みたいな記述(マインドフルネスとか)にかなりのページ数が費やされていて、ここは要不要の評価が分かれるところかなと思います。私はどちらかというと不要派なのですが、「なぜこういう形式にするのか」という根っこの部分がわかりやすくなるという点では、あった方が良いのかもしれません。

2023年3月26日日曜日

道尾秀介『いけないII』

道尾秀介『いけない』、がまくら市アンソロジー『晴れた日は謎を追って』と来たら次は『いけないII』の感想を書いておかなければならないでしょう。今回はあまり内容に触れずにいきます。


2023年2月22日水曜日

がまくら市事件

前回は、道尾秀介著『いけない』の感想を書きました。で、この本についていろいろ検索するうちに、1章の成立過程がわかりました。

1章「弓投げの崖を見てはいけない」(以下「弓投げ」)は、2010年に出版された『蝦蟇倉市事件<1>』という短編集に収録されています。<1>があるからには<2>があるわけですが、この2冊は現在文庫化され、下記のように改題されています。


2023年2月4日土曜日

道尾秀介『いけない』

読んだ本の感想です。読んでからもう2ヶ月以上経つのですが、感想を書きたいのになかなかまとまらないという厄介な本でした。


興味はあるけどまだ読んでいないという方は、この先をいっさい読まない方が良いかもしれません。途中まではできるだけネタバレせず、後半からネタバレありで感想を書こうと思っていますが、本書に関しては「~というタイプの作品です」ということ自体、知らない方が良いかもしれないので。

よろしいですか?

2022年5月3日火曜日

月イチで翻訳ミステリを読んでみた(2021年下半期)


月イチ翻訳ミステリ、2021年下半期の記録です。月イチと言いつつ読めてない月がありますが……。

2022年5月1日日曜日

月イチで翻訳ミステリを読んでみた(2021年上半期)


しばらくアンネ・フランク関連本の話が続きましたけど、それ以外にも本は読んでいます。小説ならやっぱりミステリよね!という気持ちがあるので、「翻訳ミステリー大賞シンジケート」のサイトは時々チェックしています。次に何を読もうかな~?という時などは「書評七福神の今月の一冊」が参考になります。

 □ 翻訳ミステリー大賞シンジケート > 書評七福神の今月の一冊

昨年は毎月1冊はここから選んで読んでみよう!と思って頑張ったのですが、1年続けてみて「無理に選ぶのも良くないかな」と思い直しました。今年からは月イチにこだわらず、もう少し厳選して読んでいこうと思っています。

せっかくなので、昨年はどんな本を読んだのか?という所を備忘録程度に書いておきます。まずは1月から6月まで。

2022年4月29日金曜日

日本における『アンネの日記』受容とアンネ・フランク像の形成について

えらそーなタイトル付けましたけど、実は何にもわかってません。これってタイトル詐欺?

『アンネの日記』について何回か書いてきましたが、受容史やイメージ形成の経緯に興味を持った最初のきっかけは、2014年に掲載されたハアレツ紙(イスラエルの新聞)の記事です。

以前に書いたように、2014年の2月に東京都内の図書館で『アンネの日記』やその関連書籍が相次いで破られているという報道がありました。その後、アンネ・フランク関連に限らず杉原千畝などホロコーストに関連する書籍全般が被害に遭っていたことがわかりましたが、容疑者は3月に逮捕されました。

その事件が起きていた当時、Twitterなどで関連する情報を眺めていたところ、ハアレツ紙の記事に行き当たったのです。

2022年4月23日土曜日

『悲劇の少女アンネ』と『少女アンネーその足跡』を比較する

アンネ・フランクの話がまだ続きます。今回はエルンスト・シュナーベルによる Anne Frank: Spur eines Kindes の訳書2冊とその内容について。

訳書2冊と書きましたが、厳密には少なくとも4種類発行されています(私が確認したものだけなので、他にもあるかも)。

  • 1958年『アンネのおもかげ』みすず書房
  • 1968年『悲劇の少女アンネ』偕成社 ※新版1991年
  • 1969年『少女アンネの悲しみ』偕成社
  • 1978年『少女アンネ―その足跡』偕成社

2022年4月15日金曜日

『アンネの日記』に関するWikipedia記述の出典を探す(後編)

前編では、Wikipedia「アンネの日記」に掲載されている話の出典が見つからん!いくら探しても見つからん!という話を書きました。

それがですね、シュナーベル著『悲劇の少女アンネ』のあとがきに、そのままではないですが似たような記述を発見しました。

2022年4月14日木曜日

『アンネの日記』に関するWikipedia記述の出典を探す(前編)

前にご紹介した『アンネ・フランクの密告者』ですが、どうやらオランダでは絶版・回収が決定したとのこと。Amazonで見ると日本語版と英語版は普通に販売されているようです。個人的には絶版・回収よりも反論本を出してほしいなと思いますが…。

それはさておきアンネ・フランクの話、もう少し続きます。

アンネ関連の本をまとめて読んだ時だと思いますが、気になったことがありました。Wikipedia「アンネの日記」にある次のような記述です。

日本語訳の初版が出版された当初のオランダでは、日本がこの本を発行することに対する抵抗が強かった。原因はかつてオランダは、アジアに持っていた植民地であるインドネシアにおいて、大日本帝国と対峙し追い出された上に、かつて大日本帝国がナチス党政権下のナチス・ドイツの同盟国であることが原因と思われる。訳者の1人が、アムステルダムの本屋で、アンネ・フランクについての文献を探していたところ、市民らから「お前たち日本人に、アンネのことが分かってたまるか!」と店から追いだされたり、本屋によっては「日本人にはアンネの本は売れない」と拒否されたという(訳者の一人の「解説」より)。

これを読んで「何か変だな」と思ったのです。こんなこと本当にあったのでしょうか? 「訳者の一人の『解説』より」という書き方も何だかいい加減というか、出典の書き方としてWikipediaの基準をクリアしているとは思えません。

2022年3月16日水曜日

『アンネ・フランクの密告者』

前回にちょっと紹介した『アンネ・フランクの密告者』は、元FBI捜査官を含む「コールド・ケース」チームが、1944年にフランク一家の隠れ家を密告した「犯人」の正体を暴く――という内容です。


アムステルダムの社屋の裏に隠れ住んでいたアンネ・フランクの一家は、1944年の8月に発見され、強制収容所へ送られました。この摘発は、何者かが密告したためではないか――ということが長年言われており、一家の周辺にいるさまざまな人が「容疑者」として名指しされてきました。日記本文でもあまり好意的に書かれていなかった倉庫番、清掃業者とその妻、ベップ(協力者の一人)の妹など。また、周辺の住民が物音などで気付いて通報したという可能性もありました。

数年前には、密告ではなく食料の偽造配給切符の捜査中にたまたま発見されただけではないか――という新説を「アンネ・フランク・ハウス」が発表し、話題になりました。

2016年には、さまざまな疑惑を精査し直そうという「コールド・ケース」プロジェクトが立ち上がり、これが本書の基になっています。

(以下、内容の紹介など)

2022年2月26日土曜日

『アンネの日記』と関連本を読む

旧ブログに書いた記事を再掲します。これは2016年の12月に『アンネの日記』とその関連本を何冊か読んだときに書いたものです。最近、フランク一家の「隠れ家」を密告した新たな「容疑者」が特定されたり(これについては後日取り上げたいと思います)、新作のアニメが来月公開されるなど、アンネ・フランクへの注目が高まっているようです。

現在ウクライナが大変なことになっていますが、ウクライナのアンネ・フランクが生まれないことを祈りつつ。



※以下の文章は、2016年12月23日に旧ブログ(http://hermitage.rdy.jp/days/?p=1209:現在はデッドリンク)に掲載したものです。公開後、この文章をコピペ改変して載せているサイトを発見しましたが(現在は確認できず。削除されたのかもしれません)、そのサイトと当ブログはいっさい無関係です。
※本の紹介に一部追記があります。

2021年8月1日日曜日

『日出処の天子』と『聖徳太子』その2

前々回は、聖徳太子1400年遠忌展がきっかけで、山岸凉子『日出処の天子』(以下『日出処』)を久しぶりに再読しましたよということを書きました。

前回は池田理代子版『聖徳太子』(以下『太子』)とその盗作疑惑について、時系列を整理してまとめました。


文庫はコンパクトだけど現在は入手困難…

今回は『太子』の内容について少し書いておこうと思います。とは言っても、こちらの方はKindle Unlimitedに入っていた1巻しか読んでないんですよね。

  聖徳太子(1) Kindle版

で、1巻だけを読んだ感想としては正直「似てない」と思いました。厩戸王子の髪形など、作画で確かに似ている部分はあるものの、肝心のストーリーが似ていない。これは当たり前の話で、『太子』は王子誕生の場面から始まっているので、1巻の前半は『日出処』が始まる前の話なのです。後半は日羅関連の話になりますが、これも話の展開は別物です。というか似ていたら仏教史的にえらいことになってしまうでしょう😓

「あ、同じ場面あったな」と思うところは1箇所ありました。王子が戸棚を開けると大量の書物が保管されていて、周囲の人がそれを見て驚く場面。でもこれ、前回リンクした検証サイトにはなかったので(私が見落としてるのでなければ)、何か共通の元ネタがあるのかもしれません。中公文庫『日本の歴史』の2巻には「七歳のとき百済献上の経論数百巻を読破した」という(後世の作り話くさい)逸話が紹介されていますが、似たような場面が『聖徳太子絵伝』とかにあってもおかしくない気がします。

その他「類似点」として挙げられている場面は、並べてみると確かに似ていると思いますが、ストーリーの流れの中の一場面としてはそれほど似ているという印象はありませんでした。ただ『太子』版の「飛んでくる矢を粉砕する」場面、あれは確かにそれまでの流れから浮いているというか、唐突な感じがあったのは確かです。

全巻を通して読めばまた違う印象があるかもしれませんが、正直あまり読む気になれません。だって<小声>面白くないし</小声>。

何というか「学習まんが」的なのですよ。というか四天王寺の依頼で描かれたということなので、実際に「学習まんが」なのでしょう。仏教伝来に関する説明の台詞は妙に饒舌ですが、話の流れが淡々としているというか物語世界に「引き込まれる」感覚がない。

子供の頃は『ベルばら』に夢中になりましたし、『女帝エカテリーナ』も面白かったので残念ですが、この話はここまでにしたいと思います。

後は秋にサントリー美術館で開催される「日出づる処の天子」展を見るだけ!緊急事態が今後どうなるか心配ですが、無事開催されることを祈りたいと思います。


Amajeto Game: Hotel Autumn

今週は2020年9月に公開された「Amajeto Hotel: Autumn」をプレイしてみます。 Hotel Autumn ※iPhone+Sarafiではリンク先がNot Foundになります。Android向けにはアプリがいくつかあるようなので探してみてください...