2022年6月7日火曜日

5月に鑑賞した展覧会


5月に鑑賞した展覧会を振り返ります。今月は北斎以外全部洋画!その北斎も大英博物館の作品が中心という欧米強化月間になりました(ボテロが南米)。

大英博物館 北斎(サントリー美術館)
大英博物館所蔵の作品を中心に、北斎の作品とコレクターや研究家の活動を紹介する展覧会。「富嶽三十六景」シリーズ内での色の使い方の解説が面白かったですね。「百人一首うばがゑとき」では貴重な版下絵も見られました。シリーズは途中で打ち切りになりましたが、そのため未制作の下絵が残ったのは後世から見ると幸運でもありますね。

スコットランド国立美術館 THE GREATS(東京都美術館)
ルネサンスから近代まで、美術史の時系列に沿った大きな構造の中で、英国(スコットランド)の美術や文化を見るという感じでした。お目当てはベラスケスでしたが、個人的に印象に残ったのはフランシス・グラントが自分の娘を描いた肖像でした。

ボテロ展 ふくよかな魔法(Bunkamuraザ・ミュージアム)
内覧会参加。ブログ記事を書きました。

ピカソ ―ひらめきの原点―(パナソニック汐留美術館)
初期から晩年までの版画作品が中心。版画好きには素晴らしい内容ですが、作品数が多いのでパーティションの区切りと動線がかなり複雑に感じられました。会場外の解説ビデオに「この当時ピカソの心は妻と愛人の間で疲れ果てており」というようなナレーションがありましたが「自業自得だろ」と思ったのは私だけではないと思います。さんざん浮気しておいてそれはないわー。

シダネルとマルタン展(SOMPO美術館)
この美術館を初めて訪問したのは、ちょうど10年前の「アンリ・ル・シダネル展」でした。やわらかな間接光の表現と抒情的な情景表現が素敵。アンリ・マルタンは今回初めて拝見するかも。色鮮やかな美しい庭園風景も良いですが、初期の象徴主義作品も印象に残りました。


『大英博物館所蔵 未発表版下絵 葛飾北斎 万物絵本大全』


2022年6月4日土曜日

YouTubeチャンネル「ポリタスTV」のアーカイブ一覧を作りました

唐突ですが、私が最近よく見ているYouTubeチャンネル「ポリタスTV」のアーカイブ一覧を作成しました。右のサイドメニュー(スマホの場合はタイトル下のプルダウンメニュー)にリンクがありますので興味のある方はご利用ください。

念のためこの下にもリンクしておいた方がよいかな。

 ◆ ポリタスTVアーカイブリスト

「ポリタスTV」とはジャーナリストの津田大介さんが主宰するチャンネルで、政治・社会・文化・ITなどさまざまなトピックを取り上げて解説されています。基本的に平日午後7時から配信されているので、開設からまだ2年なのにもう500本を超える動画が溜まっていて、見たいテーマの動画がなかなか探せないので、自分用にリストを作成しちゃいました。

これ公開したら喜ぶ人いるかな?許可が必要?と思っていたところ、無断で公開して良さそうだとわかったので(2周年特番でそう言われていました)思い切って公開します。すでに作成している方も何人かいらっしゃるみたい。やっぱりアーカイブ探しにくいって皆思ってるよね!私だけのはずないって思ってたw

こういうのは個人でやっているとさまざまな理由で続けられなくなる時がくるものなので、複数あると良いですね。

個人的に、有料会員になったきっかけはFacebookの内部告発問題について知りたいと思ったことなのです。昨年から時々ニュースとして見かけて気になっていたのですが、詳しい報道をあまり見かけなかったので……。元社員から内部告発があったのが昨年の9~10月ごろだったで、時期が良くなかったのかもしれません。日本ではその頃自民党の総裁選、その後に総選挙がありましたからね。ご参考まで、その動画はこちらです(会員限定)。

Facebook問題、クリストファー・ワイリーの『マインドハッキング』を今読んでいるところですが、今は亡きケンブリッジ・アナリティカとともに思ったより闇が深そうな気がしています。


『マインドハッキング: あなたの感情を支配し行動を操るソーシャルメディア』

2022年6月2日木曜日

特殊切手「美術の世界シリーズ 第4集」

8月3日発売の特殊切手「美術の世界シリーズ 第4集」のデザインが発表されました。

 ◆ 美術の世界シリーズ 第4集

予想どおり今回は黄色+金色ですね!ゴッホとクリムトが入ってる~~!日本画の方は予想が外れましたが、なるほど納得の選択です。そうかそうか其一の向日葵もありましたね。

ただしマキシマムカードの作成は未定です。印のデザインが蒔絵硯箱(根津美術館)のシカと古九谷(石川県立美術館)の牡丹なので、ポストカードの入手が微妙。根津の方はそのうちショップに行ってみようと思いますが、石川県の方は……。

実はこのシリーズ、マキシマムカードを作成できたことが一度もありません。

第1集(青)は2020年3月。COVID-19が世界的に広がり始めた頃で、美術館・博物館は軒並み休館、ポスカどころではないという時期でした。この切手も気がついたら発売日を過ぎていたように思います。

第2集(赤)はその約半年後の2020年10月。時期は近いですが年度が変わっています。この時は緊急事態宣言も解除されていたので、東博でポスカをゲットして押印会場へ向かいました。しかし!押印会場が時短になっていて、到着した時(たしか午後4時ごろ)にはもう終了していました。この時のショックから、しばらく押印は専ら郵頼を使用することになりました。

第3集(緑)は翌2021年9月。この時は、印のデザインが壺と香炉という渋いチョイスで、東博へ行ってはみたものの同じ絵柄のポスカがなく作成は断念。

そんなこんなで、切手としては素敵なシリーズだし、マキシマムカードの作成にはもってこいなのですが、時期に恵まれないというか、まぁこれも運ですよね。切手はいずれも未使用のまま、同じ絵柄のポスカを少しずつ買い揃えながら機会を待っています。そのうち風景印や小型印でマキシマムカードを作成できるかもしれません。

そういえば以前は、展覧会に合わせた小型印というのもありましたが、最近は切手の博物館と郵政博物館ぐらいでしか見かけなくなりましたね。


「大吉原展」その2・展示感想編

東京藝術大学大学美術館で開催中の「大吉原展」について。開催前の炎上騒動については前回詳しく書きました。今回は展示内容についての感想です。 その前に、大事なことなので前回の注意事項を繰り返しておきます。 図録は大きくて重い。東京新聞のサイトから通販可 ひととおり見る...