2024年8月31日土曜日

5月~6月に鑑賞した展覧会


2024年5月から6月に鑑賞した展覧会を振り返ります。5月末に、滋賀県で美術館を回って来ました。

アール・ブリュットが好きと言いつつ、滋賀県の美術館に一度も行っていなかったので、今年こそは! と思っていました。こういうのは「そのうち……」と思いながら結局行けないことが多いのですが、たまたま関西に行く用事ができたので、そういうことなら日程を合わせよう!! ということになりました。

滋賀県は障がい者の表現活動について先駆的な取り組みを行ってきた歴史があり、県立美術館ではここ数年アール・ブリュット作品を収蔵しています。障がいのある方による作品がアール・ブリュット、というわけでは必ずしもないのですが、現代日本では事実上ほぼイコールな感じです(このあたりの用語の使い方についてもちょっとまとめておきたい)。


仙台市博物館再開館記念祭企画展「こりゃ めでたい」
改修工事で長らくお休みしていた仙台市博物館がようやくリニューアルオープンしたので、初訪問。レプリカに触ったり遊んだりできる体験型要素のある展覧会でした。

BorderlineボーダレスアートミュージアムNO-MA
:古民家を改修した小さな展示スペースに可愛い作品が馴染んでいて、親密な空間を作っていました。

つくる冒険 日本のアール・ブリュット45人(滋賀県立美術館)
2010年にフランスで開催された「アール・ブリュット・ジャポネ」展に出品された作品群。保管していた日本財団から滋賀県立美術館に寄贈されたものが公開されました。2010年のこの展覧会も重要ですね。

みずのき美術館コレクション展2024「瓶と魚」
タイトルどおり、「瓶」と「魚」をモチーフにした作品が展示されていました。障がい者支援施設「みずのき」の絵画教室では絵画制作に関してかなり本格的な教育が行われていたということですが、確かに本格的というか「プロっぽい」作品がありました。

没後30年 木下佳通代
新しくオープンした大阪中之島美術館を初訪問。木下佳通代さん、不勉強で今回初めて知りました。作品の根っこにある哲学的な世界観を記したノートなど資料展示も充実していました。抽象画の大作はすごい迫力。

印象派 モネからアメリカへ(郡山市立美術館)
東京都美術館でも開催されていましたが、混雑していると聞いて福島への巡回を待っていました。フランスとアメリカの自然への接し方の違いなど面白かったです。


関西遠征では西宮にあるアンネのバラの教会も見学させていただきました。これについても改めて書いておきたいなぁと思います。久しぶりに阪急電車に乗ったのも懐かしく楽しかった!


2024年8月17日土曜日

美術作品で作るマキシマムカード (2)

前回に続いて、美術作品で作成したマキシマムカードをご紹介します。

今回は、2017年発行の「世界遺産シリーズ第10集 ル・コルビュジエの建築作品」です。これは複数の国にまたがる遺産群で、日本では東京・上野にある国立西洋美術館が入っています。

世界遺産といえば、佐渡金山がようやく登録されるようです。ということは、来年の特殊切手が1つ決まりましたね。

2024年8月10日土曜日

美術作品で作るマキシマムカード (1)

「郵便料金値上げ前にマキシマムカードを作ろう」キャンペーン絶賛開催中です。

私が作成するのは主に、美術作品をテーマにしたものなので、「国宝シリーズ」や「美術の世界シリーズ」などの切手を使ってマッチングを考えて、関連のある風景印や小型印を郵頼しています。また、「ご当地」ものとして宮城県の切手も購入したので、街歩きも兼ねて仙台市内の郵便局も少しずつですが訪問しています。東京より多少マシとはいえ仙台も暑いですが、値上げ前に作れるだけ作りたいですね。

で、美術マキシの方は、85円未満の切手での作成がだいたい一段落したので、少しずつですがここでご紹介していきたいと思います。

まず、2012年発行の「東京国立近代美術館開館60周年・京都国立近代美術館開館50周年」切手から。

2024年8月1日木曜日

4月に鑑賞した展覧会


今更ですが、2024年4月に鑑賞した展覧会を振り返ります。前回は1月でしたが、2月、3月は展覧会に行く機会がなく、4月にようやく東京遠征できました。

大吉原展(東京藝術大学大学美術館):これについては色々書きたいことがあったので2回にわたり取り上げました(その1その2)。

宇野亞喜良展 AQUIRAX UNO(東京オペラシティアートギャラリー):ポスター、絵本、舞台芸術などを幅広く手掛ける宇野亞喜良さんの大規模展覧会。初期作品から最新作まで幅広い。ポスターの物量に圧倒されました。

北欧の神秘(SOMPO美術館):昔から北欧の神話や民話が好きだったので、すごく見たかった展覧会です。初めて見る作品なのに、どこか懐かしさを感じました。

『シュルレアリスム宣言』100年 シュルレアリスムと日本(板橋区立美術館):この展覧会も見たかった! シュルレアリスムが日本に紹介されてから広まっていくプロセス、ダリの影響、戦時中の弾圧などの歴史が興味深かった。

浮世絵の別嬪(べっぴん)さん(大倉集古館):リニューアル後の初訪問になりました。初期浮世絵から幕末期までの肉筆美人画。地下では春画も少し展示されていました。

ライトアップ木島櫻谷(泉屋博古館東京):四季連作屏風の迫力すごい! 自然の風景や動物を描く技法についても解説があって良かったです。

ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?(国立西洋美術館):国立西洋美術館で初めての現代アート展ということで注目されていました。ちょっと物量多すぎで、しっかり見られなかった感があります。中林忠良の版画作品と、弓指寛治の山谷を取り上げた作品が印象に残りました。

第9回 Art to You!東北障がい者芸術全国公募展(東北電力グリーンプラザ):2023年に開催された公募展の受賞作品の展覧会。こういうのは「美術展ナビ」みたいな情報サイトには載らないし期間も短いので、気がついたら終わってた! ということも多いのですが、今年はちゃんと見られて良かった。今年は公募展の方にも行きたいと思います。


2024年5月27日月曜日

花マキシ

最近まで背景画像にスイカ(パレスチナカラー)のイラストを使っていましたが、スマホ(Safari)で見るとすんごく読みづらいということがわかったので、いったん背景をシンプルなものに変え、代わりにタイトルに絵文字を入れてみました。

さて久しぶりにマキシマムカードの話題です。

料金値上げを控え、手持ちの切手をできるだけ消化しようと、今年は特殊切手をなるべく買わないようにしているのですが、4月3日の「花の彩り」シリーズでは久しぶりにマキシマムカードを作成しました。やっぱり花のカードはきれいだし、ポスクロ用に何枚か在庫があった方が良いかなと思って。

2024年4月30日火曜日

「大吉原展」その2・展示感想編

東京藝術大学大学美術館で開催中の「大吉原展」について。開催前の炎上騒動については前回詳しく書きました。今回は展示内容についての感想です。

その前に、大事なことなので前回の注意事項を繰り返しておきます。

  • 図録は大きくて重い。東京新聞のサイトから通販可
  • ひととおり見るだけで2時間は必要(個人差あり)
  • 展示室に作品リストが置かれていない(4月12日の状況)

5月~6月に鑑賞した展覧会

2024年5月から6月に鑑賞した展覧会を振り返ります。5月末に、滋賀県で美術館を回って来ました。 アール・ブリュットが好きと言いつつ、滋賀県の美術館に一度も行っていなかったので、今年こそは! と思っていました。こういうのは「そのうち……」と思いながら結局行...