5月に鑑賞した展覧会を振り返ります。今月は北斎以外全部洋画!その北斎も大英博物館の作品が中心という欧米強化月間になりました(ボテロが南米)。
大英博物館 北斎(サントリー美術館)
大英博物館所蔵の作品を中心に、北斎の作品とコレクターや研究家の活動を紹介する展覧会。「富嶽三十六景」シリーズ内での色の使い方の解説が面白かったですね。「百人一首うばがゑとき」では貴重な版下絵も見られました。シリーズは途中で打ち切りになりましたが、そのため未制作の下絵が残ったのは後世から見ると幸運でもありますね。
スコットランド国立美術館 THE GREATS(東京都美術館)
ルネサンスから近代まで、美術史の時系列に沿った大きな構造の中で、英国(スコットランド)の美術や文化を見るという感じでした。お目当てはベラスケスでしたが、個人的に印象に残ったのはフランシス・グラントが自分の娘を描いた肖像でした。
ボテロ展 ふくよかな魔法(Bunkamuraザ・ミュージアム)
内覧会参加。ブログ記事を書きました。
ピカソ ―ひらめきの原点―(パナソニック汐留美術館)
初期から晩年までの版画作品が中心。版画好きには素晴らしい内容ですが、作品数が多いのでパーティションの区切りと動線がかなり複雑に感じられました。会場外の解説ビデオに「この当時ピカソの心は妻と愛人の間で疲れ果てており」というようなナレーションがありましたが「自業自得だろ」と思ったのは私だけではないと思います。さんざん浮気しておいてそれはないわー。
シダネルとマルタン展(SOMPO美術館)
この美術館を初めて訪問したのは、ちょうど10年前の「アンリ・ル・シダネル展」でした。やわらかな間接光の表現と抒情的な情景表現が素敵。アンリ・マルタンは今回初めて拝見するかも。色鮮やかな美しい庭園風景も良いですが、初期の象徴主義作品も印象に残りました。
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