しばらくブログを書く余裕がありませんでしたが、そろそろ復活します。目標として週イチくらいでペースで更新したいと思っているのですが、どうなりますか。
まずは1月から3月にかけて鑑賞した展覧会を振り返ります。
■1月、2月
東京は新年早々に緊急事態宣言。今年は恒例の「美術初もうで」も自粛してしまいました。美術館は開館していましたが、2月までは仕事が忙しかったこともあり、ほとんど行けず…。確定申告の期限が1ヶ月延長されて助かりました。
結局鑑賞したのは江戸東京博物館の「古代エジプト展 天地創造の神話」だけでした。内容は面白かったです!古代エジプトというと「ピラミッド、ツタンカーメン、クレオパトラ」の3つが人気だそうですが、今回のテーマは神話。古代エジプトというと古すぎて、存在自体が神話の印象とかぶってしまうことがあるのですが、エジプトにもちゃんと天地創造の神話があり、エジプトの気候や文化と強い関連があります。世界の終わりまで記されているんですね。
もうひとつ、太田記念美術館の「和装男子」展は行けなかったので、代わりにnoteでオンライン展覧会を購入しました。展覧会のような体験ができるわけではありませんが、行けない時の代替としては「あり」かなと思っています。このオンライン展覧会については、別の記事でまとめて書きたいと思います。
■3月
3月に入り時間が取れるようになったので、緊急事態宣言までは週イチのペースで鑑賞できました。
ミティラー美術館コレクション展(たばこと塩の博物館)
インドの民俗絵画や工芸品のコレクション。人々の暮らしや祝祭を描いた身近なものから、世界観を凝縮した作品まで。展示されていた「上弦の月を喰べる獅子」という作品タイトル、どこかで聞いたことがあると思ったら、夢枕獏の小説にありましたね(読んでないけど)。
インドの民俗絵画や工芸品のコレクション。人々の暮らしや祝祭を描いた身近なものから、世界観を凝縮した作品まで。展示されていた「上弦の月を喰べる獅子」という作品タイトル、どこかで聞いたことがあると思ったら、夢枕獏の小説にありましたね(読んでないけど)。
没後30年記念 笠松紫浪 ―最後の新版画(太田記念美術館)
最近注目を集めている「新版画」。江戸から明治になり、衰退する浮世絵の後継のように制作された木版画です。外国人向けの「お土産」として好まれたため、これまで日本では半ば忘れられた存在になっていました。
最近注目を集めている「新版画」。江戸から明治になり、衰退する浮世絵の後継のように制作された木版画です。外国人向けの「お土産」として好まれたため、これまで日本では半ば忘れられた存在になっていました。
電線絵画展-小林清親から山口晃まで- (練馬区立美術館)
開催前にチラシを見て「なんてマニアックな」と思いましたが、行ってみると近代の風景の移り変わりや「こんなところに電線が!」みたいな発見が面白かったです。川瀬巴水は電柱を描くが吉田博は描かない、という作家のこだわりが見えたり。
20世紀のポスター[図像と文字の風景] (東京都庭園美術館)
サブタイトルに「ビジュアルコミュニケーションは可能か?」とあるように、デザインの美的要素だけでなく「伝え方」や社会/戦争との関わりに注目した内容。本館に20世紀前半、新館に後半の作品があり、インテリアと作品がマッチしていた点も良かったと思います。
アーティストたちの室内画 ─見慣れない日常 (町田市立国際版画美術館)
「室内」をモチーフとした版画、ということで、これも実際に行ってみるまでどういうコンセプトなのだろうと思っていました。鑑賞した中では、ナビ派時代の「親密な空間」としての室内が好きかな。
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