2025年12月22日月曜日

4月に鑑賞した展覧会

展覧会の振り返りが2月で止まってしまっているので、今年のベスト5に向けて大急ぎで振り返ります。4月の鑑賞は全部東京遠征。近美のヒルマ・アフ・クリントは絶対ベスト入りすると思います。

西洋絵画、どこから見るか?(国立西洋美術館):サンディエゴ美術館と西美の作品を組み合わせて、ルネサンスから19世紀まで西洋美術史をたどりながら、同じ作家や同じモチーフの作品を並べて「どこを見るか」「どちらが〇〇か」を問いかけるような構成。少々マニアックかもしれませんが面白かった。

梶コレクション展―色彩の宝石、エマーユの美(国立西洋美術館):上記展覧会と同時期に版画・素描室で開催。細工が細かい!

異端の奇才――ビアズリー(三菱一号館美術館):ビアズリーといえば「サロメ」ですが、それ以外の作品を見たのは初めてかも。当時の印刷技術を超越していた原画の細密さがすごかった。

ヒルマ・アフ・クリント展(東京国立近代美術館):昨年から楽しみにしていた展覧会。初めて触れる世界観に引き込まれました。《10の最大物》はサイズ感と並び順も含めて現物を体験できて良かった。

ミロ展(東京都美術館):初期作品から晩年までの大規模回顧展。水墨画みたいな作品もありました。いろいろな意味で20世紀を体現するような作家だったのですね。絵画と言語の関連についても考えさせられました。

オディロン・ルドン ―光の夢、影の輝き(パナソニック汐留美術館):前年に岐阜で開催されていたルドン展が評判良かったので東京に来てくれて嬉しい。ルドン作品は黒いリトグラフが好きですが、カラー作品もきれいで良き。

蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児(東京国立博物館):大河ドラマ「べらぼう」で注目されている蔦屋重三郎と江戸時代の出版業界のあれこれ。ドラマで使用された吉原大門のセット、版本の実物、源内のエレキテルなどがありました。

浮世絵現代(東京国立博物館):上記展覧会と同時期に東博の表慶館で開催された現代の浮世絵の数々。絵師・彫師・摺師の協働作業であるところが江戸時代と同じです。

東博の平成館で蔦屋展を見てから表慶館に移動するとき、スカイツリーに虹がかかっているのが見えて感動。



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4月に鑑賞した展覧会

展覧会の振り返りが2月で止まってしまっているので、今年のベスト5に向けて大急ぎで振り返ります。4月の鑑賞は全部東京遠征。近美のヒルマ・アフ・クリントは絶対ベスト入りすると思います。