10月と12月に鑑賞した展覧会を振り返ります。宮城県美術館が休館中のため、すべて県外への遠征となりました。10月に東京で6展、12月は福島です。
10月の遠征で思ったこととして、まず1日4展のハシゴはきつい。規模の小さい展覧会を混ぜれば時間的には入りますが、集中力が続きません。それから東京駅は大きすぎ、人大杉で疲れます。今回はアーティゾンから始めてステーションギャラリーで終るスケジュールにしたので東京駅を利用しましたが、次からは上野にしよう。
ここへきて やむに止まれぬ サンサシオン(アーティゾン美術館):サンサシオンはフランス語で「感覚」。最初から身体感覚を揺さぶられるインスタレーションがありました。アーティゾン美術館(石橋財団)のコレクションと現代美術家が共演する「ジャム・セッション」シリーズで、セッションのお相手はセザンヌと雪舟。やまと絵-受け継がれる王朝の美-(東京国立博物館):ものすごい質と量!教科書で見たあの作品やこの作品、有名な絵巻作品などがこれでもかと連続して繰り出されます。夜間開館のある金曜日に行ったので、時間があれば西洋美術館にも……と思っていましたが、無理無理ぜったい無理。
デイヴィッド・ホックニー展(東京都現代美術館):すごく気になっていた展覧会だったので、拝見できて満足。ポップな色使いの中に温度や湿度まで感じられるような風景画が印象的。iPadやフォトグラメトリという手法を使ったハイテク?作品も。
ディアストーリーズ ものがたり、かたりあう(公園通りギャラリー):今回は大半が初めて見る作家さんだったように思います。ビールの空き缶を使ったカラクリ人形すごい!
秘蔵!重要文化財「長谷雄草紙」全巻公開(永青文庫):ここでも絵巻!絵巻作品はやはり、混雑する会場で「押すな押すな」するより、こういう静かな環境で見る方が良いですね。久しぶりの訪問だったので、「駅からこんなに遠かったっけ???」と思いながら歩きました。
春陽会誕生100年 それぞれの闘い(東京ステーションギャラリー):それぞれの個性を尊重する「各人主義」を重視する春陽会の展覧会ということで、個性豊かな作品が多数ありました。お目当ては岡鹿之助だったのですが、今回の中では木村荘八の作品がすごく良かったなと思いました。
現代版画の小宇宙(福島県立美術館):福島県出身の精神科医・⾦⼦元久⽒のコレクション。これがすっごく良かった!最初は素朴な感じの木版画から始まりますが、どんどん洗練されていく現代作品がすごい。木口木版作品は彫りがとても細かくて最初「銅版画?」と思いました。
キュビスム展・モネの連作・ゴッホの静物画は年内に見たかったのですが、年明けの駆け込み鑑賞になりそう。そろそろ今年のベスト5を決める時期ですね。来年の遠征計画も立てなければ!
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