本業で忙しくしている間に、展覧会の振り返りも4月で止まっていました。6月から8月までまとめて振り返ります……と言っても、ほとんど6月。7月は忙しくて鑑賞できませんでした。
伊達政宗と杜の都・仙台(宮城県美術館)
改修工事中の仙台市博物館の所蔵品から、伊達政宗や仙台市に関連する作品が展示されていました。展覧会終了後、今度はこの宮城県美術館が改修のため長期休館に入りました。2年ぐらいかかるみたいです。長い……。
ABSTRACTION 抽象絵画の覚醒と展開(アーティゾン美術館)
予想を超えるボリュームと内容の濃さにクラクラしました。一通り見るだけでも3時間近くかかったような……これのせいで東博は断念しました。別々の美術館で見ていたカンディンスキー作品が並んで掛けられているのに胸熱。個人的にはネイサン・ラーナーの作品に注目しました。「ヘンリー・ダーガーの発見者」としては知っていましたが、本人の作品を見たのは(多分)初めてだったので。
マティス展(東京都美術館)
マティスといえば原色の室内とオダリスク――なのですが、そういった作品群はマティス作品のごく一部であるということがよくわかります。初期の点描絵画やキュビスム作品、そして初めて見る彫刻作品など、画風はずっと幅広いのですね。
アール・ブリュット ゼン&ナウ Vol.3(公園通りギャラリー)
東京へ行った時はできるだけ足を運びたい場所です。今回の展示テーマは「記憶」。テーマとの関連はいまいちピンとこなかったものの、プチプチを使った作品には圧倒されました(上掲写真の左下)。
ポール・ジャクレー フランス人が挑んだ新版画(太田記念美術館)
版画制作者としてポール・ジャクレーの名前は知っていましたが、本人の作品をこんなにまとめて観たのは初めてだと思います。日本の浮世絵とも新版画とも違うし、フランスの版画作品とも違う、独特の色使いに目を奪われました。
ブルターニュの光と風(福島県立美術館)
春頃に東京のSOMPO美術館で開催されていましたが、福島に巡回することを知ってこちらで鑑賞することにしました。フランスでも端の方にあるブルターニュ地方。ブルターニュ独特の文化と、パリからやって来た画家たちによる「異郷」へのまなざしが交錯するような構成。風景画には、建築物などを実景とは異なる組み合わせで描いた「カプリッチョ」という手法がありますが、それの人物・習俗版のような作品もあり。
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