4月に鑑賞した展覧会を振り返ります。6展すべて東京遠征。憧憬の地 ブルターニュ(国立西洋美術館):フランス、ブルターニュ地方の自然や生活を描いた作品と、そこでの芸術家たちの活動を紹介する展覧会。国内にあって何度も見た作品もあったのですが、特に土地との関連は考えていなかったので新鮮な気持ちで鑑賞できました。
大阪の日本画(東京ステーションギャラリー):実は佐伯祐三展を見に行こうと思っていたのですが、気がついたら終わっていて、代わりと言ってはなんですがこちらを鑑賞。京都の陰に隠れて単体ではあまり注目されてこなかった大阪ですが、北野恒富も島成園も大阪で活動していたのですね。
重要文化財の秘密(東京国立近代美術館):切手に採用されることも多い重要文化財。しかし、そもそも重要文化財とは何? 選ばれる基準は? など、改めて勉強になりました。近美の展覧会は「エデュケーショナル臭が強い」といったような批評を見かけたこともあるのですが、エデュケーショナルであることも国立美術館のミッションのひとつではないでしょうか。
自然という書物(町田市立国際版画美術館):これはすっっごく良かった!迷わず図録購入です。信仰や道徳という人間の内面、自然に対する科学的な視線、人間の美意識、そしてそれらを作品として表現するためのテクノロジーという様々な要素の関りが示されていました。
ルーヴル美術館展 愛を描く(国立新美術館):こんなに混雑する展覧会は何年ぶり? 日時指定があるのにこんなに混むのかと思ってしまいました。まぁコロナ以前の大規模展覧会と比べるとマシかもしれませんが……。メインビジュアルの《アモルとプシュケ》も美しいですが、印象に残った作品はミステリアスな感じの《部屋履き》でした。
江戸にゃんこ 浮世絵ネコづくし(太田記念美術館):久しぶりの浮世絵猫展。国芳の猫文字や芳藤の猫温泉はもう定番ですよね。1Fの「和室」が撤去されていて、靴のまま歩いて見る形式になっていました。
ブルターニュ関連では西洋美術館の他にSOMPO美術館で「ブルターニュの光と風」が開催されていましたが、こちらは福島県立美術館に現在巡回中。近いうちに行って来たいと思います。
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