緊急事態宣言により、4月末頃から都内の美術館は軒並み休館になってしまいました。しかし都内の一部と近県には開館している所もあったので、感染対策に注意しつつ、空いていそうな場所と時間帯を狙って鑑賞してきました。
コレクション 4つの水紋(埼玉県立近代美術館)
新規に収蔵されたポール・シニャック、埼玉ゆかりの南画家奥原晴湖、椅子の美術館、重村三雄の立体作品とその素材、という4つのテーマを「水紋」として紹介するコレクション展。コロナ禍で作品の貸し借りが困難になっている今日この頃、美術館の「コレクション」がどのように選ばれているか、またそれらの作品を「コレクション展」としてどのように構成するかという点に注目が集まっています。
紅白梅屏風と生きとし生けるもの展(川合玉堂美術館)
東京でも青梅市にある玉堂美術館は開館していました。空気が澄んでいたので周りに人がいないのを確かめ、マスクを外して深呼吸。草木と動物の作品が心に沁みました。
鏑木清方と鰭崎英朋 近代文学を彩る口絵(太田記念美術館)
明治後半から大正期にかけて、文芸雑誌や単行本に付けられた「口絵」コレクションの展覧会。彫りも摺りも精緻なれっきとした「新版画」でありながら、口絵という添え物的な位置づけから忘れられた存在になっていました。昨年、緊急事態で中断されてしまった展覧会の再開催です。
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