2025年3月21日金曜日

映画「Black Box Diaries」をめぐる問題 その3:沖縄タイムスと神奈川新聞は「誤報」問題をどう報じたか

※以下の文章は、大部分を3月14日~17日ごろにかけて書いたものです。伊藤詩織氏が東京新聞の望月記者を名誉棄損で訴えた件は、3月18日に訴訟の取り下げが報じられました。

東京新聞の報道問題の続きです。東京新聞が記事を一部修正したことについては、伊藤氏側がその記事を根拠に望月記者を名誉棄損で訴え、それが新聞やWeb記事で報じられたことで、一気に注目が集まったように感じています。

2025年3月20日木曜日

映画「Black Box Diaries」をめぐる問題 その2:東京新聞は「誤報」したのか

※以下の文章は3月14日~17日にかけて書いたものです。伊藤詩織氏が東京新聞の望月記者を名誉棄損で訴えたという件(末尾に記載)は、3月18日に訴訟の取り下げが報じられました。

前回の続きで、ようやく本題に入ります。映像の許諾について、東京新聞が「誤報した」とされている問題について。結論から言うと「誤報とまでは言えない」と思います。

映画 "Black Box Diaries"(以下「BBD」)で使用されている映像について、1月14日、東京新聞のWebサイトに「伊藤詩織さん監督の映画、『性被害』語る女性の映像を許諾なく使用」という記事が掲載されました。紙面の検索では見つからないので、Webのみのようです。

東京新聞記事(修正後)

後に、この記事が伊藤氏側から抗議を受け修正されます。これが「東京新聞の誤報」として知られることになるのですが、その「誤報」の内容がどうも実際より大きく捉えられているような気がするんですよね……。

2025年3月19日水曜日

映画「Black Box Diaries」をめぐる問題 その1:問題点の整理


※以下の文章は3月13日~16日くらいに書いたものです。伊藤詩織氏が東京新聞の望月記者を名誉棄損で訴えたという件は、3月18日に訴訟の取り下げが報じられました。

タイミング的に少々話題に乗り遅れた感がありますが、伊藤詩織監督のドキュメンタリー映画 "Black Box Diaries"(以下BBD)について。昨年からニュースになっているのには気づいていましたが、最近になって急激に報道量が増えたこともあり、少々混乱してきました。これは私だけではなく、SNSを見ていても混乱や誤解に基づくポストが散見されます。なので、このへんで問題点を整理しておきたいと思いました。

2025年3月17日月曜日

2月に鑑賞した展覧会


2月のはじめに東京へ行って展覧会を見て来ました。

瑞祥のかたち(三の丸尚蔵館):改装されて新しくなった三の丸尚蔵館を初訪問しました。改装というより新しい建物になっていて、以前の面影がまったくありません。

ル・コルビュジエ 諸芸術の綜合 1930-1965(パナソニック汐留美術館):20世紀も「歴史」として考察できるようになってきました。2つの大戦が終わった後の時代は、暗いトンネルを抜けたようなキラキラ感を感じます。

生誕190年記念 豊原国周(太田記念美術館):国周というと、明治になっても役者絵など「お江戸」の浮世絵を貫いた人という印象でしたが、洋風の風俗を描いたり近代的な写実描写を使った作品などもあり、やはり明治の人だったんだ……と思いました。

抽象のラビリンス(三鷹芸術文化センター):アール・ブリュットの展覧会。渋谷の公園通りギャラリーでの展示はスケジュールが合わず、三鷹への巡回を駆け込み鑑賞。抽象画を見ると、モノと形の関係を考えさせられます。

旧嵯峨御所 大覚寺(東京国立博物館):平成館の広いスペースを贅沢に使った展示空間が圧倒的でした。「御冠の間」の再現では、展示ケースの中の作品が実際どのように使われていたかがわかります。

2025年3月16日日曜日

今後の更新予定


しばらくブログ更新をさぼっている間に、書きたいネタばかり溜まってしまいました。

今年はお正月にあまりゆっくりしなかったこともあり、今年の目標というものをじっくり考えないまま、いつの間にか3月になっていました。

2025年1月2日木曜日

2024年に鑑賞した展覧会ベスト5


あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。

いきなり去年の話になりますが、2024年に鑑賞した展覧会のベスト5です!例によって順位は付けず、見た順番です。

キュビスム展―美の革命(国立西洋美術館)
キュビスムの理論や美術史上での位置づけがわかる内容でした。ピカソとブラックだけではない幅広い作品が網羅されており、ドローネーやフランティシェク・クプカの作品も良かったです。

北欧の神秘(SOMPO美術館)
フランスやイタリアなど、ヨーロッパの「メインストリーム」とはちょっと違った素朴さと神秘性。子どもの頃に北欧の民話や神話が好きだったせいでしょうか、初めて見る作品なのに親しみと懐かしさを感じました。

『シュルレアリスム宣言』100年 シュルレアリスムと日本(板橋区立美術館)
ヨーロッパで起こった「本家」シュルレアリスムとともに、彼らの「進んだ文化」を吸収していた日本の近代画壇の状況が興味深かった展覧会。

印象派 モネからアメリカへ(郡山市立美術館)
アメリカの印象派というと、カサットとハッサムくらいしか知りませんでした。自然の描き方の違いなど「欧米」とひとくくりにできない部分もあるのですね。

幻想のフラヌール―版画家たちの夢・現・幻(町田市立国際版画美術館)
ただただただ美しい。世界観に引き込まれました。

以上5展。そして次点として、滋賀県立美術館の「つくる冒険 日本のアール・ブリュット45人」を挙げておきたいと思います。

振り返ってみると、2024年は西洋美術が多かったですね。今年はどうなるんでしょう。大河ドラマ効果で江戸美術が多くなるかもしれません。でも今のところ気になっているのは汐留のルドン展とMOMATのヒルマ・アフ・クリント展ですし、本年度中には宮城県美術館(クレーとカンディンスキーの作品多数)も改修を終えて再開する予定なので、西洋美術(特に近代)も引き続きたくさん鑑賞することになるでしょう。

そして最近力を入れているアール・ブリュット。昨年は滋賀県に行ったので、今年は福島の「はじまりの美術館」を訪問してみたいと思います。

というわけで、今年もたくさんの美術作品を見てドラマを見て本を読みたいと思います!!




2024年12月29日日曜日

8月以降に鑑賞した展覧会


しばらく間が空いてしまったので今更な感じですが、8月以降に鑑賞した展覧会を振り返ります。ベスト展覧会も今考えていますが、年明けにゆっくり決めて良いかも?と思っています。

ロートレック展 時をつかむ線(SOMPO美術館)
素描作品が多数あり、スピード感のある「線」に注目しました。

TRIO パリ・東京・大阪 モダンアート・コレクション(東京国立近代美術館)
都市の情景から近代について考えさせられた展覧会。お目当てのヘンリー・ダーガー作品は図録に入っていませんでした。

デ・キリコ展(東京都美術館)
古代的な街とマネキン像で有名ですが、思ったより作品の幅が広かった!

幻想のフラヌール―版画家たちの夢・現・幻(町田市立国際版画美術館)
幻想的な版画作品の数々にうっとり!世界観に吸い込まれる感じ。

ルーヴル美術館の銅版画展(八王子市夢美術館)
美術史の教科書に載っている名画たちの版画バージョン。単なるコピーではなく、銅板に線を彫るというプロセスを経ることで見えてくるものもありました。

写本 — いとも優雅なる中世の小宇宙(国立西洋美術館)
小さな面積にこれでもかと描き込まれた細密画の数々。中世ヨーロッパの超絶技巧ですね。「文章と挿し絵」ではなく、両者が一体となってひとつの世界を構築しています。

大航海時代へーマルコ・ポーロが開いた世界ー(仙台市博物館)
大航海の時代。ヨーロッパからアジアへ、そしてアメリカへと人々はどのように旅し、どのように世界を変え、彼ら自身の世界観を変えていったのか。

Art to You! 障がい者芸術世界展 IN SENDAI(せんだいメディアテーク):今まで機会がなく、今回ようやく鑑賞できました。今回は初めての「世界展」だそうです。講演会も聞いてきました。

親鸞と東北の念仏-ひろがる信仰の世界-(仙台市博物館)
親鸞は常陸国(現茨城県)で長く活動し、弟子たちは東北へも浄土真宗を広めていきました。その展開をたどる、資料多めの展示でした。

ポップ・アート 時代を変えた4人(福島県立美術館)
「4人」とは、アンディ・ウォーホル、ロイ・リキテンスタイン、ジャスパー・ジョーンズ、ロバート・ラウシェンバーグです。リキテンスタイン作品は元ネタのコミックと並べて展示。


映画「Black Box Diaries」をめぐる問題 その3:沖縄タイムスと神奈川新聞は「誤報」問題をどう報じたか

※以下の文章は、大部分を3月14日~17日ごろにかけて書いたものです。伊藤詩織氏が東京新聞の望月記者を名誉棄損で訴えた件は、3月18日に訴訟の取り下げが報じられました。 東京新聞の報道問題の続きです。東京新聞が記事を一部修正したことについては、伊藤氏側がその記事を根拠に望月記者を...