2024年5月から6月に鑑賞した展覧会を振り返ります。5月末に、滋賀県で美術館を回って来ました。
アール・ブリュットが好きと言いつつ、滋賀県の美術館に一度も行っていなかったので、今年こそは!
と思っていました。こういうのは「そのうち……」と思いながら結局行けないことが多いのですが、たまたま関西に行く用事ができたので、そういうことなら日程を合わせよう!!
ということになりました。
滋賀県は障がい者の表現活動について先駆的な取り組みを行ってきた歴史があり、県立美術館ではここ数年アール・ブリュット作品を収蔵しています。障がいのある方による作品がアール・ブリュット、というわけでは必ずしもないのですが、現代日本では事実上ほぼイコールな感じです(このあたりの用語の使い方についてもちょっとまとめておきたい)。
仙台市博物館再開館記念祭企画展「こりゃ めでたい」
改修工事で長らくお休みしていた仙台市博物館がようやくリニューアルオープンしたので、初訪問。レプリカに触ったり遊んだりできる体験型要素のある展覧会でした。
Borderline(ボーダレスアートミュージアムNO-MA)
:古民家を改修した小さな展示スペースに可愛い作品が馴染んでいて、親密な空間を作っていました。
つくる冒険 日本のアール・ブリュット45人(滋賀県立美術館)
2010年にフランスで開催された「アール・ブリュット・ジャポネ」展に出品された作品群。保管していた日本財団から滋賀県立美術館に寄贈されたものが公開されました。2010年のこの展覧会も重要ですね。
みずのき美術館コレクション展2024「瓶と魚」
タイトルどおり、「瓶」と「魚」をモチーフにした作品が展示されていました。障がい者支援施設「みずのき」の絵画教室では絵画制作に関してかなり本格的な教育が行われていたということですが、確かに本格的というか「プロっぽい」作品がありました。
没後30年 木下佳通代
新しくオープンした大阪中之島美術館を初訪問。木下佳通代さん、不勉強で今回初めて知りました。作品の根っこにある哲学的な世界観を記したノートなど資料展示も充実していました。抽象画の大作はすごい迫力。
印象派 モネからアメリカへ(郡山市立美術館)
東京都美術館でも開催されていましたが、混雑していると聞いて福島への巡回を待っていました。フランスとアメリカの自然への接し方の違いなど面白かったです。
関西遠征では西宮にあるアンネのバラの教会も見学させていただきました。これについても改めて書いておきたいなぁと思います。久しぶりに阪急電車に乗ったのも懐かしく楽しかった!